幕末・明治維新
幕末・明治維新を描いた時代小説の一覧です。
池波正太郎の作品
- 近藤勇白書:池波正太郎
- 新選組局長の近藤勇を主人公にした作品です。動乱の京都で幕府のために戦う新選組を局長の目線から描いています。
- 西郷隆盛:池波正太郎
- 若き日の人格形成から西南戦争でこの世を去るまでの西郷隆盛の生涯を描いた作品です。
- 賊将:池波正太郎
- 日本で最初の陸軍少将となった桐野利秋を描いた表題作「賊将」など短編6作品を収録しています。
- 幕末新選組:池波正太郎
- 新選組隊士の永倉新八の生涯を描いた作品です。明治維新後の新選組隊士の暮らしも知ることができます。
- 幕末遊撃隊:池波正太郎
- 遊撃隊とともに戊辰戦争を戦い抜いた伊庭八郎を主人公にした作品です。負け戦に身を投じる幕臣の姿が描かれています。
- 人斬り半次郎(幕末編):池波正太郎
- 芋侍と蔑まされていた中村半次郎が、西郷吉之助に見いだされて上洛し、得意の剣で活躍します。
- 人斬り半次郎(賊将編):池波正太郎
- 旧幕府軍と薩長軍が鳥羽伏見で激突。中村半次郎は愛刀和泉守兼定を振るい奮闘するのでした。
早乙女貢の作品
- 沖田総司 (上):早乙女貢
- 幕府の浪士募集に応じて、誠衛館道場の門人たちと上洛した沖田総司は新選組隊士となり、不逞浪士の取り締まりにあたります。
- 沖田総司 (下):早乙女貢
- 八月十八日の政変、池田屋事件と新選組は目覚ましい活躍をします。しかし、新選組が有名になるにつれて、沖田総司の病も悪くなっていくのでした。
司馬遼太郎の作品
- 花神(上):司馬遼太郎
- 緒方洪庵の適塾で蘭学を学んだ大村益次郎は、宇和島藩の求めにより国産の軍艦を建造します。
- 花神(中):司馬遼太郎
- 長州藩士となった大村益次郎が、遂にその才能を開花させます。迫りくる幕府の大軍を相手に彼の頭脳がどう働くのか。
- 花神(下):司馬遼太郎
- 鳥羽伏見の戦いで勝利した官軍。江戸城無血開城の後、彰義隊を壊滅させるために大村益次郎が江戸に向かいます。
- 最後の将軍:司馬遼太郎
- 徳川斉昭の子として生まれた慶喜は、その宿命を背負い、幕政を切り盛りしていきます。
- 十一番目の志士(上):司馬遼太郎
- 二天一流の使い手の天堂晋介が高杉晋作にその才能を見いだされ、長州藩の刺客として幕閣小栗上野介の命を狙います。
- 十一番目の志士(下):司馬遼太郎
- 長州藩を裏切った赤根武人と出会った天堂晋介。二人は同じ被支配階級出身で相通じるところがありましたが、やがて永遠の別れが訪れます。
- 新選組血風録:司馬遼太郎
- 「芹沢鴨の暗殺」、「虎徹」、「沖田総司の恋」、「槍は宝蔵院流」など、新選組を描いた短編15作が収録されています。
- 峠(上):司馬遼太郎
- 江戸に遊学した河井継之助は、横浜でスイス人のファブルブランドと出会い封建制の崩壊を予感します。
- 峠(中):司馬遼太郎
- 京都の情勢を知るため、大坂城に入城した河井継之助。城内では新政府に不満を持つ幕臣たちが騒ぎ鳥羽伏見の戦いが起こります。
- 峠(下):司馬遼太郎
- 江戸で武器を調達した河井継之助は、帰国し長岡藩の中立を実現すべく奔走します。シリーズ完結編。
- 人斬り以蔵:司馬遼太郎
- 幕末に人斬りと恐れられた岡田以蔵が、師の武市半平太のために数々の殺戮を繰り返す表題作など短編8作品を収録。
- 燃えよ剣(上):司馬遼太郎
- 武州でバラガキのトシと呼ばれていた土方歳三が、近藤勇とともに上洛して新選組を結成し、風雲急を告げる洛中で浪士を取り締まります。
- 燃えよ剣(下):司馬遼太郎
- 鳥羽伏見の戦いで敗北した新選組は江戸に戻り、甲府城に出陣します。しかし、甲府でも敗北した新選組は解散し、土方歳三は北へ転戦します。
- 酔って候:司馬遼太郎
- 幕末に賢侯と呼ばれた4人の殿様を題材とした短編集です。表題作「酔って候」など4作品を収録。
- 世に棲む日日(1):司馬遼太郎
- ペリー来航で異国の侵略に対して脅威を感じる吉田松陰。幼少期から青年に至るまでの松陰を描いた作品です。
- 世に棲む日日(2):司馬遼太郎
- 海外渡航に失敗し長州藩へと戻った吉田松陰。そこで松下村塾を開き、高杉晋作や久坂玄瑞が彼の思想を受け継ぐのでした。
- 世に棲む日日(3):司馬遼太郎
- 下関から外国船を砲撃し、英米仏蘭の四カ国艦隊の攻撃を受ける長州藩を救うため高杉晋作、井上聞多、伊藤俊輔の3人が起ちあがります。
- 世に棲む日日(4):司馬遼太郎
- 本格化する幕府の長州征伐。逃避行から藩に戻った高杉晋作は丙寅丸に乗り幕府海軍と戦います。シリーズ完結編。
- 竜馬がゆく(1):司馬遼太郎
- 嘉永6年に剣術修行のために故郷の土佐を旅立ち、江戸の千葉貞吉道場に入門した坂本竜馬。旅の途中や江戸で出会った人々が彼の人生に大きな影響を与えます。
- 竜馬がゆく(2):司馬遼太郎
- 安政5年(1858年)。安政の大獄で世の中が騒然とする中、坂本竜馬は江戸から故郷の土佐に戻ります。土佐で知り合った人々の影響を受けた竜馬は、遂に脱藩を決意するのでした。
- 竜馬がゆく(3):司馬遼太郎
- 文久2年(1862年)。脱藩した竜馬は、長州、大坂、京都、江戸へと旅をし、勝海舟との衝撃的な出会いを果たします。時代が急速に動く中、竜馬は長年の夢へと一歩踏み出すのでした。
- 竜馬がゆく(4):司馬遼太郎
- 文久3年(1863年)に神戸海軍塾が創設され、竜馬は念願であった軍艦を手に入れます。しかし、その頃、土佐藩では土佐勤王党の弾圧が始まるのでした。
- 竜馬がゆく(5):司馬遼太郎
- 元治元年(1864年)になり、長州藩は池田屋ノ変、禁門の変と瓦解へと突き進んでいきます。そんな中、竜馬は薩摩藩の西郷吉之助と出会うのでした。
- 竜馬がゆく(6):司馬遼太郎
- 倒幕のために長州藩と薩摩藩を結び付けようと奔走する竜馬と中岡慎太郎。二人の活躍で薩長連合が実現しましたが、その直後に竜馬に危機が訪れます。
- 竜馬がゆく(7):司馬遼太郎
- 徳川家茂の急死で中止された幕府の第2次長州征伐。竜馬と中岡慎太郎の活躍で時代は倒幕へと加速し始めます。
- 竜馬がゆく(8):司馬遼太郎
- 薩摩藩を中心とした武力討幕の計画が水面下で進む中、竜馬は大政奉還の実現に向けて奔走します。シリーズ完結編。
子母澤寛の作品
- 新選組始末記:子母澤寛
- 新選組隊士の関係者の証言を元に書かれた作品です。近藤勇を中心に新選組結成から崩壊までが描かれています。
津本陽の作品
- 椿と花水木(上):津本陽
- 漁に出た万次郎は、嵐に遭い無人島に流れ着きました。食べ物や飲み水が底をつき、死を覚悟した万次郎の前にジョン・ハウランド号が巨大の姿を現すのでした。
- 椿と花水木(下):津本陽
- アメリカで教育を受けた万次郎は、身に着けた語学力と航海術をいかんなく発揮し日本の近代化に貢献します。
- 龍馬(1):津本陽
- 坂本龍馬は、アメリカから帰国した中浜万次郎に高度に発達した西洋文明について教えられ、やがて浦賀で黒船を目撃します。
- 龍馬(2):津本陽
- 江戸での剣術修行を終えた龍馬は土佐に戻り、土佐勤王党に加盟します。しかし、龍馬は脱藩し勝海舟の弟子となるのでした。
- 龍馬(3):津本陽
- 勝麟太郎のもとで航海術を学ぶ龍馬は、京や大坂を行き来し脱藩浪士たちとの親交を深めます。そして、京でおりょうと出会うのでした。
- 龍馬(4):津本陽
- 神戸海軍塾の解散が決まり、龍馬は勝麟太郎の取り成しで薩摩の西郷吉之助の世話になるのでした。
- 龍馬(5):津本陽
- 海援隊が操船するいろは丸が、紀州藩の明光丸と衝突。事故原因は海援隊にありましたが、龍馬は巧みな交渉術で乗り切ります。
広瀬仁紀の作品
- 沖田総司恋唄:広瀬仁紀
- 松本良順の診察を受けた沖田総司は、労咳と診断され豊岡正庵のもとで治療を受けます。そこで、総司はおしのに恋をするのでした。
- 土方歳三散華:広瀬仁紀
- 池田屋事件の後、新選組副長の土方歳三は、組をまとめるため、局中法度に照らして隊士たちを厳しく処分していきます。
藤沢周平の作品
- 回天の門:藤沢周平
- 幕末、学問と剣術に打ち込む清河八郎が、やがて攘夷運動から倒幕に世論を動かしていく作品です。
宮尾登美子の作品
- 天璋院篤姫(上):宮尾登美子
- 島津忠剛の娘として生まれた於一は、薩摩藩主島津斉彬の養女となり、密命を帯びて13代将軍徳川家定に嫁ぐのでした。
- 天璋院篤姫(下):宮尾登美子
- 夫と養父を立て続けに失った篤姫。皇妹和宮の降嫁で大奥は、江戸方と京方でいがみ合うのでした。
山岡荘八の作品
- 坂本龍馬(1):山岡荘八
- 嘉永6年夏の黒船来航で騒然とする江戸。自らが進むべき攘夷とは何かを坂本龍馬は知り始めます。
- 坂本龍馬(2):山岡荘八
- 日米修好通商条約を結ぶべきかどうかで国内が揉める中、坂本龍馬は桂小五郎や武市半平太と出会い、少しずつ志士として目覚めていきます。
- 坂本龍馬(3):山岡荘八
- 安政の大獄で勤王の志士や諸侯が罰せられる中、坂本龍馬は自分なりの勤王の姿を見出し始めます。シリーズ完結編。
- 高杉晋作(1):山岡荘八
- 師の吉田松陰を安政の大獄で喪った高杉晋作は、その遺志を継ぎ列強からの侵略を防ぐための活動を開始します。
- 高杉晋作(2):山岡荘八
- 加藤有鄰と佐久間象山の教えが高杉晋作を志士として目覚めさせ、上海で目にした西洋文明が彼を新たな行動に駆り立てます。
- 高杉晋作(3):山岡荘八
- 英国公使館焼き討ちや関所破りなど、幕府の権威を失墜させ倒幕へと向かおうとする高杉晋作。しかし、国内外に多くの敵を作った長州藩は存亡の危機に陥るのでした。シリーズ完結編。
- 徳川慶喜(1):山岡荘八
- 黒船来航で国内が騒然とする中起こった将軍継嗣問題に一橋慶喜は巻き込まれていくのでした。
- 徳川慶喜(2):山岡荘八
- 開国か攘夷か。日米修好通商条約の調印を迫るハリス。将軍継嗣問題も絡み幕政が二分します。
- 徳川慶喜(3):山岡荘八
- 桜田門外の変で井伊直弼が暗殺されると、幕府は権威を取り戻すために皇女和宮の降嫁を画策します。
- 徳川慶喜(4):山岡荘八
- 将軍後見職に就任した一橋慶喜は、京都で尊王攘夷派の謀略から国を守るために活躍します。
- 徳川慶喜(5):山岡荘八
- 長州軍の御所乱入を食い止めた一橋慶喜。奪権を狙う薩摩藩、日本の植民地化を企む諸外国、慶喜はこの難局をどう乗り切るのか。
- 徳川慶喜(6):山岡荘八
- 宮廷内で奪権闘争が繰り広げられる中、徳川慶喜は王政復古を実現するために大政奉還を決意するのでした。シリーズ完結編。
- 明治天皇(1):山岡荘八
- 外国船が日本近海に現れるようになり国内が騒然とする中、皇子が誕生します。
- 明治天皇(2):山岡荘八
- 祐宮の誕生間もなく、浦賀に黒船が来航し、国内は騒然とします。国書を受け取るべきかどうか、幕府とペルリの間で交渉が長く続くのでした。
- 明治天皇(3):山岡荘八
- 日米和親条約の調印のためやって来たハリスは、さらに幕府に日米修好通商条約の締結を迫るのでした。
- 明治天皇(4):山岡荘八
- 勅許を得ずに日米通商条約に調印した幕府に対して、朝廷と水戸派が井伊直弼を非難します。しかし、井伊直弼は、彼らを次々と弾圧するのでした。
- 明治天皇(5):山岡荘八
- 桜田門外の変の衝撃は京都にも伝わり、不逞浪士たちの取り締まりが強化されます。そのような中、祐宮は親王宣下を受けるのでした。
- 明治天皇(6):山岡荘八
- 寺田屋事件の後、京都では天誅の嵐が吹き荒れ、公武合体から倒幕へと政治の流れが変わっていきました。しかし、倒幕の意思がない孝明天皇は、長州藩や七卿を京都から追放するのでした。シリーズ完結編。