十一番目の志士(上)
二天一流の使い手の天堂晋介が高杉晋作にその才能を見いだされ、京都で刺客として働きます。蛤御門の変で京都に取り残された桂小五郎を助け、幕府の要人小栗上野介の命を狙う天堂晋介。新選組や新徴組を相手に一人で戦い続けます。 |
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主な登場人物
あらすじ
二天一流の使い手である天堂晋介は、旅の途中で高杉晋作と知り合います。それが縁となって晋介は、桂小五郎を育親(はぐくみおや)とし、長州藩士になりました。
元治元年(1864年)の夏。晋介は京都に向かいます。この頃、京都では新選組によって長州藩士たちが池田屋で斬られる事件があり、その1ヶ月後に長州藩兵が京都に攻め込む蛤御門(はまぐりごもん)の変が起こりました。
晋介は、桂小五郎を京都から脱出させた後、京都に残り東洞院家に厄介になります。そこで、晋介は幕閣の小栗上野介(おぐりこうずけのすけ)の暗殺を依頼され江戸へと旅立ちました。
しかし、小栗は京都に向かったため、晋介は江戸で彼を斬ることができず、再び上方に戻るのでした。
読後の感想
幕末の剣客天堂晋介を主人公にした作品です。
高杉晋作に剣の才能を見いだされた天堂晋介が、長州藩のために京都や江戸で、敵対勢力を斬って斬って斬りまくります。とにかく強いの一言。宮本武蔵が編み出した二天一流を使いこなす天堂晋介に叶う者はいません。
新選組隊士も、次々に天堂晋介に斬られ、副長の土方歳三(ひじかたとしぞう)が彼の行方を追い捕えようとしますが、思うようにいきません。
小栗上野介を斬るために江戸へ上方へ旅する天堂晋介。彼を仇とつけ狙う菊絵。物語が一体どのように展開していくのか、読んでいて非常に興味深くなる作品です。
- 「十一番目の志士(下)」へ続く
十一番目の志士(上)-司馬遼太郎 |
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