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竜馬がゆく(4)

文久3年(1863年)5月。たくさんの浪士たちが航海練習性として神戸海軍塾に入塾してきました。そして、竜馬は長年の夢であった軍艦をついに手に入れます。しかし、その頃、京都政界では大きな動きがあり、長州藩が追い落とされることに。勤王の志士たちの弾圧が始まる中、竜馬は長崎へ旅立つのでした。
 
 

主な登場人物

あらすじ

幕府が開いた神戸海軍塾に入塾した坂本竜馬は、京都にいる脱藩浪士たちを勧誘します。そして、文久3年(1863年)5月暮れにぞくぞくと航海練習性になるために浪士たちが神戸にやってきました。

その頃、長州藩は単独で攘夷を決行。下関を通過する外国船に向かって大砲を撃ち始めました。また、土佐藩では山内容堂が土佐勤王党の弾圧を開始し、平井収二郎らが切腹に追い込まれます。

この年の8月18日。京都で政変が起こり長州藩が政界から追い落とされます。そして、土佐勤王等の首領武市半平太も、山内容堂によって投獄されることに。

神戸、京都、江戸を飛び回る竜馬。彼はついに念願であった軍艦を手に入れます。

年が明けて元治元年(1864年)となり、竜馬は勝海舟とともに長崎に向かうのでした。

読後の感想

文久3年となり、京都政界は勤王から佐幕へと大転換しました。この頃から長州藩の旗色は悪くなり、土佐藩でも土佐勤王党の武市半平太が失脚します。また、この頃から京都で新選組が浪士の取り締まりを始め、竜馬も命を狙われることに。

また、4巻では1巻で登場した信夫左馬之助が新選組隊士として現れます。竜馬と出会ってから長い年月が経ち、時代も大きく変わっていたのですが、彼の竜馬に対する復讐心は変わることがありません。この辺りに時代に取り残された者の悲哀のようなものを感じます。

竜馬が軍艦を手に入れて、我がことのように大喜びするのが千葉重太郎です。おそらく重太郎にとって親友と呼べるのは竜馬だけであり、竜馬もまた重太郎を親友と思っていたのでしょう。二人の関係は、時代が変化しても、いつまでも変わることがありません。

4巻でも、やはり竜馬は、お田鶴さま、千葉さな子、おりょう、寺田屋のお登勢といった多くの女性たちに助けられます。彼女たちにとっては、竜馬の無邪気な性格とだらしなさが、どうしても放っておけないのでしょうね。

 
 
竜馬がゆく(4)-司馬遼太郎
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