HOME > 作家別 > 司馬遼太郎 > 竜馬がゆく(7)

 

竜馬がゆく(7)

徳川家茂の急死により幕府の第2次長州征伐は中止となり、時代は倒幕に向けて加速し始めます。中岡慎太郎と岩倉具視との出会い。役者が揃い、いよいよ武力倒幕が現実味を帯びてくる中、竜馬は奇策を胸に上洛を決意するのでした。
 
 

主な登場人物

あらすじ

幕府の第2次長州征伐は、14代将軍徳川家茂の急死により休戦となりました。

戦いを終えた竜馬は、軍艦も金も失い、長州藩からもらった兵糧米だけを持って長崎に戻ります。解散寸前にまで追い込まれた亀山社中でしたが、竜馬に土佐藩の後藤象二郎が接近してきたことで存続できました。

海援隊と名を変えた亀山社中は、土佐藩と協力し倒幕に向けて活動します。しかし、慶応3年(1867年)4月に海援隊のいろは丸と紀州藩の明光丸が衝突する海難事故が発生。海援隊と紀州藩は、この海難事故の後処理で大揉めするのでした。

その頃、陸援隊を組織した中岡慎太郎は京都にいました。中岡は、洛北岩倉村に隠棲する岩倉具視と面会し、武力倒幕の筋書きを練り始めます。

また、京都では四賢公会議が開かれ、武力倒幕に持ち込もうとする薩摩藩に対し、土佐藩の山内容堂がそれを阻止しようと奮戦します。

風雲急を告げる中、竜馬は奇策を胸に上洛を決意するのでした。

読後の感想

いよいよ物語は倒幕に向けて動き始めます。

7巻では、竜馬の活躍もさることながら中岡慎太郎の影の活躍も見逃せません。

中岡慎太郎は、京都や西日本を何度も行ったり来たりして多くの人物と面会します。そして、たどり着いたのが岩倉具視でした。もしも、中岡慎太郎が岩倉具視と出会わなければ、明治維新の訪れはもっと後になっていたかもしれません。

また、中岡は、土佐藩士の板垣退助とも面会し、彼の名を勤王の志士たちに広めるために働きます。後の板垣退助の活躍は、この時の中岡慎太郎の奔走があってこそ実現したものと言えるでしょう。

さて、竜馬の女性関係ですが、7巻でも、妻のおりょう、長崎の芸者お元、女性実業家の大浦慶といった女性たちが登場します。竜馬の活躍の後ろには、これらの女性たちの助けがあり、それも7巻の見どころとなっています。

 
 
竜馬がゆく(7)-司馬遼太郎
取扱店