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竜馬がゆく(6)

幕府の長州征伐の後、藩内が佐幕に代わった長州藩でしたが、高杉晋作のクーデターにより再び勤王藩に戻ります。いがみ合う長州藩と薩摩藩。倒幕のためには、何としてでも両藩を結びつけなければならないと考えていた竜馬と中岡慎太郎は、その実現に向け薩摩、長州、京都と奔走するのでした。
 
 

主な登場人物

あらすじ

慶応元年(1865年)正月。高杉晋作らによるクーデターが成功し、長州藩は再び勤王藩に戻りました。

竜馬は、薩摩に向かいます。薩摩藩を彼が設立した亀山社中の大株主にするためです。薩摩藩との交渉はうまくいき、亀山社中に必要な資金は薩摩藩が負担することになりました。

竜馬はさらに長州藩に行き、桂小五郎と面会して、薩長が手を組むことを提案します。桂は、長州藩を窮地に追い込んだ薩摩に恨みを持っていましたが、倒幕のためには薩摩と手を組む必要があると考え、渋々、竜馬の提案を受け入れました。

しかし、薩摩の西郷隆盛は桂との面会当日に急に京都へ向かわなければならないと言い出し、約束を守りませんでした。

これに桂は激怒しましたが、竜馬が、亀山社中を通して長州藩が必要とする武器を薩摩藩名義で外国から買い入れることを約束し、彼の機嫌を直しました。

慶応2年となり、竜馬と中岡慎太郎の仲介で薩長連合が実現します。しかし、竜馬の動きを怪しんだ幕府は、彼が滞在する寺田屋を襲撃。長府藩の三吉慎蔵の活躍により窮地を脱した竜馬でしたが、親指に大ケガを追いました。

怪我を治すため、竜馬はおりょうとともに薩摩へ湯治に出かけます。来たるべき幕府の第2次長州征伐前の短い休養でした。

読後の感想

6巻は、読み応えのある場面がいくつもあります。薩長連合の実現、伏見寺田屋での危機、幕府の第2次長州征伐、休みなくどんどんと読み進んでいけます。

また、6巻では、脇役たちの活躍からも目が離せません。特に亀山社中の近藤長次郎と長州藩の伊藤俊輔(伊藤博文)、井上聞多(井上馨)との交渉は見事なもので、もしも、近藤長次郎がグラバーから長州藩が必要とする武器の買い入れに失敗していたら、長州藩は幕府の攻撃を防げなかったかもしれません。

伏見奉行所の寺田屋襲撃では、おりょうと三吉慎蔵が活躍します。もしも、この時、どちらかがいなければ、竜馬は捕えられていたでしょう。間一髪のところで危機を脱した竜馬は、その後、おりょうと新婚旅行に出かけます。めまぐるしく時代が動く中、竜馬にとってこの旅行は、ほんの一瞬だけ気持ちを緩めることができた貴重な時間だったのではないでしょうか。

 
 
竜馬がゆく(6)-司馬遼太郎
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