HOME

 

時代小説の魅力

時代小説の魅力。それは、その時の流行り廃りとは関係なく作品を楽しめること。どんなに古い作品でも、色褪せることがないのは、歴史の世界を再現しようとする書き手の創作意欲が伝わってくるから。史実に忠実であろうとする歴史小説、フィクションを織り込んだ作品、どれも作家の特徴が出て味わい深いのが時代小説の魅力です。

最近読んだ時代小説

徳川家康(10)-山岡荘八
柴田勝家と織田信孝を滅ぼした羽柴秀吉は、次に織田信雄の排除に動き出します。秀吉は、信雄の3人の家老を利用し信雄を疑心暗鬼にさせていきました。一方の信雄も家康に助勢を要請します。秀吉と戦うべきか迷う家康でしたが、ついに信雄とともに秀吉と戦う決心をするのでした。
徳川家康(9)-山岡荘八
清須会議で、織田家の後継者を三法師にすることに成功した羽柴秀吉は、次々と織田家の武将を味方に引き入れていきます。一方、織田信孝は秀吉に対抗するため、信長の妹の市を柴田勝家に嫁がせ反秀吉勢力の拡大を図ります。その頃、家康は、東の旧武田領に進出し力を蓄えるのでした。
徳川家康(8)-山岡荘八
織田信長は、長年の働きをねぎらうため、家康を安土に招きました。しかし、その接待役に任命された明智光秀と信長との関係は次第に悪くなっていきます。光秀は、信長に対して疑心暗鬼となり、ついに本能寺の変を起こしました。その頃、堺にいた家康にも命の危険が迫るのでした。
徳川家康(7)-山岡荘八
武田勝頼の軍勢が、長篠城を取り囲み、奥平貞昌は窮地に立たされます。貞昌の父貞能は、織田信長に援軍を請い、また家臣の鳥居強右衛門もまた長篠城を抜け出し、家康に窮状を訴えました。徳川家臣団は織田に期待していませんでしたが、信長は、3千挺の鉄砲を調達し、家康とともに長篠城の救援に向かうのでした。
徳川家康(6)-山岡荘八
武田との戦に備えるため、家康は奥平との関係を強めようと、亀姫を嫁がせます。また、奥平貞能は、武田を油断させるため、千丸とおふうを人質に出します。一方、織田信長は、小谷城を囲み浅井長政を追い詰めていました。信長は、羽柴秀吉に命じ、市とその娘3人を救出させるのでした。
徳川家康(5)-山岡荘八
織田信長の朝倉攻めに加わった家康は、浅井長政の裏切りにより窮地に陥ったものの危機を脱することができました。その後、姉川で浅井朝倉に勝利した家康でしたが、甲斐の武田信玄が上洛の動きを見せ始め、再び厳しい戦いを強いられるのでした。
徳川家康(4)-山岡荘八
桶狭間で織田信長によって今川義元が討ち取られた後、松平元康は家臣が望む岡崎に戻りました。岡崎を拠点に三河の経営に乗り出す元康に今川氏真が不信感を抱き、両家の間が不穏なものとなります。そんな時、元康のもとに信長から面会を望む使者が訪れるのでした。
徳川家康(3)-山岡荘八
駿府に身を寄せる竹千代は、元服して元信となり、今川義元の計らいで瀬名姫と結婚することになりました。一方、尾張では、信長が織田家の家督を継ぎ、今川の上洛に備え始めます。いよいよ始まった義元の上洛に際して、元康と名を改めた元信は、大きな決断を迫られるのでした。
徳川家康(2)-山岡荘八
織田信秀との戦いで惨敗した松平広忠は、今川の後ろ盾を得るため、竹千代を人質に出す決意をします。しかし、竹千代は、途中で織田の手に渡り広忠の思惑通りには行きませんでした。一方、織田に届けられた竹千代は、そこで、織田信長と出会うのでした。
徳川家康(1)-山岡荘八
東の今川、西の織田に挟まれた松平広忠のもとに水野家から於大が嫁いできました。今川寄りの水野家との縁談は、松平家の存続に重要な意味を持ちます。やがて、於大は広忠の子を出産します。竹千代と名付けられたその子は、松平家臣団の希望となるのでした。