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時代小説の魅力

時代小説の魅力。それは、その時の流行り廃りとは関係なく作品を楽しめること。どんなに古い作品でも、色褪せることがないのは、歴史の世界を再現しようとする書き手の創作意欲が伝わってくるから。史実に忠実であろうとする歴史小説、フィクションを織り込んだ作品、どれも作家の特徴が出て味わい深いのが時代小説の魅力です。

最近読んだ時代小説

日蓮-山岡荘八
師の須藤経元と渚の死。親を殺して地頭になった東条景信。承久の変で3上皇を流罪とした鎌倉幕府。地頭の命で子を持つことが許されない百姓。世の中のしきたりに違和感を感じた善日(日蓮)は、清澄山の道善法印のもとで修行する決心をしました。
頼朝勘定-山岡荘八
源頼朝と北条政子とのおかしな出会いを描いた「頼朝勘定」、若き日の織田信長が変わった方法で家臣を召し抱える「松風童子」、武田勝頼の人質となったおふうを描いた「おふうの賭け」、紫衣事件に関与した沢庵を描いた「おせんと沢庵」など、11作品を収録した短編集。
峠(下)-司馬遼太郎
江戸で武器を購入し、長岡藩の中立を保とうとする河井継之助でしたが、藩論をまとめるのに苦心します。どうにか、藩士たちを説得した継之助は新政府の岩村精一朗にその旨を伝えたものの、まったく相手にされず、長岡藩に危機が迫ります。
峠(中)-司馬遼太郎
長岡藩の家老となった河井継之助は、京都の情勢を知るために藩主牧野忠訓とともに大坂城に入ります。大政を奉還した徳川慶喜は、新政府に入ることができず、幕臣たちの怒りは頂点に。そして、鳥羽伏見の戦いが起こるのでした。
峠(上)-司馬遼太郎
安政の大獄で世の中が騒然とする中、越後長岡藩士の河井継之助が江戸に遊学しました。しかし、継之助は学問には興味を示さず吉原通いの日々を続けます。そんな中、福地源一郎とともに訪れた横浜でスイス人のファブルブランドと出会い、継之助は、封建制の限界に気づくのでした。
新・平家物語(16)-吉川英治
六波羅の北条時定が懸命に捜索するも、義経の足取りは全くつかめません。頼朝の誤解を解こうと後白河法皇に接近するも失敗した義経は、ついに奥州の藤原秀衡を頼ることを決意します。しかし、安宅ノ関で富樫泰家に正体を見破られ、絶体絶命の危機に陥るのでした。
新・平家物語(15)-吉川英治
頼朝の怒りを買った義経は、自分に謀反の意思がないことを梶原景季に伝えますが、梶原景時の讒言により頼朝の不信感が増大します。頼朝は、義経の命を奪おうと刺客を京都に送りますが失敗に終わります。命を狙われた義経は、叔父の行家にそそのかされ、朝廷から頼朝追討の院宣を受け、鎌倉と戦う決意をするのでした。
新・平家物語(14)-吉川英治
源氏との和議を進めようとしていた平時忠父子が船島に幽閉され、源平両軍が壇ノ浦で最後の戦いに臨みます。三種の神器の奪還を望む義経は、時忠父子と連絡を取りながら、平家の水軍と戦います。潮の流れが源氏に不利な状況が続き苦戦する義経。しかし、潮の流れが変わると形勢は逆転し、義経は三種の神器の奪還に動き出します。
新・平家物語(13)-吉川英治
暴風雨の中、船で四国に渡った義経の軍勢は、平家の陣に奇襲をかけます。平家方の武将桜間ノ介が、すぐに源氏襲来を平宗盛に伝えると、平家の軍勢は一斉に船に乗り沖へと逃げました。しかし、奇襲をかけた源氏の軍勢が思いの他少なかったことに気づいた平宗盛は、逃げ帰った桜間ノ介を叱責するのでした。
新・平家物語(12)-吉川英治
一ノ谷の戦いで一番の戦功をあげた義経は、鎌倉から何らの恩賞も受けることができませんでした。西国で力を盛り返しつつある平家を追討すべく、頼朝は範頼を派遣します。しかし、思うような戦果がなく、頼朝は義経を四国に向かわせるのでした。