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時代小説の魅力

時代小説の魅力。それは、その時の流行り廃りとは関係なく作品を楽しめること。どんなに古い作品でも、色褪せることがないのは、歴史の世界を再現しようとする書き手の創作意欲が伝わってくるから。史実に忠実であろうとする歴史小説、フィクションを織り込んだ作品、どれも作家の特徴が出て味わい深いのが時代小説の魅力です。

最近読んだ時代小説

沖田総司(下)-早乙女貢
近藤勇らとともに結成した新選組で働く沖田総司は、不逞浪士を取り締まる日々を送ります。そんな中、大場典膳の妻たまきとの出会いが、総司の運命を変えていきます。八月十八日の政変、池田屋事件と活躍した新選組は、不逞浪士たちから恐れられる存在になっていきました。しかし、新選組の名が広まるにつれて、総司の病はひどくなるのでした。
沖田総司(上)-早乙女貢
沖田総司の腕前を知った斎藤熊三郎と村上俊五郎は、彼を浪士組に勧誘しました。誠衛館の近藤勇らとともに浪士募集に応じた総司は、上洛し、そして新選組の隊士になります。不逞浪士の取り締まりを仕事とする新選組でしたが、結成して間もなく内部抗争が起こり、総司も巻き込まれるのでした。
男の一生(下)-遠藤周作
小谷城にたてこもる浅井長政を織田信長の軍勢が囲みます。羽柴秀吉のもとで働く前野将右衛門は、小谷城の市と3人の娘を哀れに思います。秀吉の天下となり、朝鮮に出兵した将右衛門。帰国した時、現地の日本軍の疲弊を秀吉に訴えようとしますが、秀吉の逆鱗に触れることを恐れ口に出せませんでした。
男の一生(上)-遠藤周作
織田信秀が亡くなると、尾張では織田家の内紛が激しくなり、前野小右衛門と蜂須賀小六は織田信長に味方しました。尾張を手中に収めた織田信長は、今川義元を桶狭間で討ち取りましたが、小右衛門と小六には恩賞が与えられませんでした。信長に対する不満があったものの、彼に仕える木下藤吉郎の人柄に惚れ込んだ二人は、やがて、藤吉郎の下で働くようになるのでした。
夏草の賦(下)-司馬遼太郎
織田との全面戦争を決意した元親は、阿波に侵攻し、三好勢を破ります。本能寺の変で織田信長が急死し、侵略の危機を脱したものの、次は羽柴秀吉との戦いが迫ります。家臣のために戦う決意をした元親。しかし、家臣たちは、羽柴勢との戦いを望みませんでした。
夏草の賦(上)-司馬遼太郎
織田信長の家臣明智光秀に仕える斎藤利光の妹菜々は、長宗我部元親との縁組を承知し土佐へ向かいます。元親は、周辺の敵を知略で降し、着実に四国を平定していきます。しかし、縁を結んだはずの織田家から四国の伐り取りを認めないとの使者が来たことから、元親は織田信長と戦う決意をするのでした。
信長と秀吉と家康-池波正太郎
戦国乱世に突如登場した織田信長は、美濃を攻略した後、足利義昭を奉じて上洛し、天下統一に乗り出します。彼の下で働く秀吉も、織田家中で頭角を現し、やがて、信長亡き後、天下を統一します。しかし、秀吉の朝鮮出兵により、豊臣家は揺らぎ始めます。秀吉がこの世を去ると、徳川家康は、戦乱をなくすため豊臣家を滅ぼす決意をするのでした。
前田利家(下)-津本陽
豊臣秀吉に秀頼が誕生すると、秀吉と関白秀次の仲が険悪となりました。やがて秀次は高野山に追放された後、自害して果てます。前田利家は、秀頼の後見となり豊臣政権で重要な立場となります。しかし、秀吉がこの世を去ると、徳川家康が天下を狙いだし、利家はそれを阻止しようとするのでした。
前田利家(中)-津本陽
北陸で秀吉に抵抗する佐々成政を降伏させた前田利家は、北条の討伐のため小田原に出陣します。小田原対陣中、奥羽の伊達政宗が豊臣秀吉に降り、北条も屈したことで天下が統一され平穏になったかに思われましたが、秀吉が唐入りの準備を進め、利家は名護屋に出陣することになるのでした。
前田利家(上)-津本陽
前田利家は、織田信長と織田信広との戦いで手柄を立てます。しかし、拾阿弥を斬ったことから信長に勘当されてしまいました。利家は、桶狭間の戦いで手柄を立て織田家に復帰。その後も、戦場で得意の槍を振るい、出世していきます。しかし、上杉との交戦中に織田信長が本能寺で急死するのでした。