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時代小説の魅力

時代小説の魅力。それは、その時の流行り廃りとは関係なく作品を楽しめること。どんなに古い作品でも、色褪せることがないのは、歴史の世界を再現しようとする書き手の創作意欲が伝わってくるから。史実に忠実であろうとする歴史小説、フィクションを織り込んだ作品、どれも作家の特徴が出て味わい深いのが時代小説の魅力です。

最近読んだ時代小説

徳川家康(24)-山岡荘八
豊臣家の存続を願う家康の意思は大坂方に理解されず、ついに大坂冬の陣が始まります。それでも、豊臣家を救うため、家康は大砲を使って淀君を威圧し講和を結ぶことに成功しました。しかし、講和が成立したその夜。真田幸村と木村重成は、東軍の陣に奇襲を仕掛けようとするのでした。
徳川家康(23)-山岡荘八
あふれかえった牢人たちが大坂城に入ることを阻止するため、家康は、豊臣秀頼の移封を片桐且元に命じます。しかし、その意図を理解できなかった片桐且元は、方広寺の大仏開眼供養で大坂城の金が底をつくことを理由に豊臣秀頼にその旨を伝えなかったことから事態が悪化するのでした。
徳川家康(22)-山岡荘八
武器と金を載せて出港した船が沈没した事件が起こり、採掘した金を自邸に隠していた大久保長安は、それがばれないように黒川谷の採掘場に金を移そうと企みます。大坂との良好な関係を保つため、二条城で豊臣秀頼と面会する家康。しかし、イスパニアのビスカイノ将軍が豊臣秀吉に謁見したことや大久保長安の一件が、人生終盤にきて難題となるのでした。
徳川家康(21)-山岡荘八
豊国祭を終えた京は繁盛し、戦国の世は遠い昔となっていました。しかし、家康を取り巻く環境は落ち着かず、旧教と信教の対立、大坂の豊臣をどうすべきかが課題となっていました。その頃、松平忠輝に仕える大久保長安は、伊達政宗に接近し、忠輝を盟主とする連判状を作成し、金の採掘のため世界に乗り出そうとしていました。
徳川家康(20)-山岡荘八
伏見城に滞在している家康のもとに秀忠に嫡男が誕生した報せがもたらされます。一方、大坂城では、千姫の侍女栄の局が、豊臣秀頼の子を妊娠したことが発覚し、その対応に苦慮していました。やがて、家康は、将軍職を秀忠に譲ることを決意します。秀忠は、そのために大軍を率いて上洛するのでした。
徳川家康(19)-山岡荘八
大久保忠隣が、家康の前に十兵衛長安なる人物を連れてきました。家康は、彼の才能を見抜き、大久保の姓を与えて召し抱えることにします。征夷大将軍となった家康は、江戸に幕府を開き、泰平の世を築くために動き出します。そして、豊臣秀吉の遺言通り、千姫を秀頼に嫁がせるのでした。
徳川家康(18)-山岡荘八
清州に滞在する東軍諸将を奮起させるため、家康は村越茂助を使者として向かわせます。福島正則ら諸将は、村越茂助の言葉を聴き、一気に西軍の岐阜城を陥落させました。岐阜城陥落後、家康は石田三成に気づかれないように西上し、決戦の地関ケ原に布陣するのでした。
徳川家康(17)-山岡荘八
石田三成の失脚後、家康は、天下を預かる決心をし、大坂城に乗り込みました。浅野長政や前田家など、不穏な噂がある大名たちを次々に処分していく家康。これに対して、謹慎中の石田三成は豊臣家を守るため、家康を討つ準備を進めていくのでした。
徳川家康(16)-山岡荘八
秀吉が亡くなり、石田三成は豊臣家を守るため、その死をまず家康に伝えます。混乱が起きないよう秀吉の死は隠され、その間に朝鮮に出兵した諸将を帰還させるため、家康は動きます。一方、石田三成は、家康が豊臣の天下を狙っていると考え、それを阻止しようと前田利家に接近します。
徳川家康(15)-山岡荘八
明との講和交渉が始まった直後、豊臣秀吉のもとに淀君が男児を出生したとの報せが届きます。秀吉から関白職を譲り受けていた秀次は、秀頼の誕生に危機感を覚え、やがて、秀吉と秀次の関係は悪化していきます。秀次を自害に追い込んだ秀吉は、その後、明との講和交渉を続けますが、使者の口上に怒り出し、戦いを続行するのでした。