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時代小説の魅力

時代小説の魅力。それは、その時の流行り廃りとは関係なく作品を楽しめること。どんなに古い作品でも、色褪せることがないのは、歴史の世界を再現しようとする書き手の創作意欲が伝わってくるから。史実に忠実であろうとする歴史小説、フィクションを織り込んだ作品、どれも作家の特徴が出て味わい深いのが時代小説の魅力です。

最近読んだ時代小説

明治天皇(4)-山岡荘八
勅許を得ずに通商条約に調印した幕府は、それを宿次奉書で朝廷に報告しました。これに対して、公卿や水戸派の者たちは、朝廷を軽視した行為だと、大老井伊直弼を批判します。アメリカだけでなく、イギリスやロシアからも通商を求められた井伊直弼は、次々に諸国と条約を調印しますが、国内では、彼を退けるために尊皇攘夷の志士たちが水面下で動きだすのでした。
明治天皇(3)-山岡荘八
日米和親条約の調印直後、京都では内裏が火災に遭います。幕府はすぐに内裏の再建に着手し、諸藩も協力しました。アメリカからハリスが総領事として神奈川に着任すると、幕府に通商条約を迫ります。世界情勢を鑑みると通商条約の締結は日本にとってやむを得ないことと考えた幕府は、勅許を得ようとしましたが、朝廷はこれを拒否するのでした。
明治天皇(2)-山岡荘八
祐宮の誕生から間もなく、浦賀に黒船が来航し、国内は騒然としました。国交を求め威嚇を繰り返すペルリ。冷静に交渉を進めようとする浦賀奉行の香山栄左衛門。それぞれに不安を抱きながらも、幕府はアメリカの国書を受け取るのでした。
明治天皇(1)-山岡荘八
外国船が頻繁に日本近海に現れるようになり、国内は騒がしくなってきました。孝明天皇が海外防禦の勅諭を幕府に下すと、勤皇家たちの活動が活発になり、田中河内介も、彼らとの接触が増えていきました。そんな時、皇子が誕生し、人々に大きな気力を与えたのでした。
沖田総司(下)-早乙女貢
近藤勇らとともに結成した新選組で働く沖田総司は、不逞浪士を取り締まる日々を送ります。そんな中、大場典膳の妻たまきとの出会いが、総司の運命を変えていきます。八月十八日の政変、池田屋事件と活躍した新選組は、不逞浪士たちから恐れられる存在になっていきました。しかし、新選組の名が広まるにつれて、総司の病はひどくなるのでした。
沖田総司(上)-早乙女貢
沖田総司の腕前を知った斎藤熊三郎と村上俊五郎は、彼を浪士組に勧誘しました。誠衛館の近藤勇らとともに浪士募集に応じた総司は、上洛し、そして新選組の隊士になります。不逞浪士の取り締まりを仕事とする新選組でしたが、結成して間もなく内部抗争が起こり、総司も巻き込まれるのでした。
男の一生(下)-遠藤周作
小谷城にたてこもる浅井長政を織田信長の軍勢が囲みます。羽柴秀吉のもとで働く前野将右衛門は、小谷城の市と3人の娘を哀れに思います。秀吉の天下となり、朝鮮に出兵した将右衛門。帰国した時、現地の日本軍の疲弊を秀吉に訴えようとしますが、秀吉の逆鱗に触れることを恐れ口に出せませんでした。
男の一生(上)-遠藤周作
織田信秀が亡くなると、尾張では織田家の内紛が激しくなり、前野小右衛門と蜂須賀小六は織田信長に味方しました。尾張を手中に収めた織田信長は、今川義元を桶狭間で討ち取りましたが、小右衛門と小六には恩賞が与えられませんでした。信長に対する不満があったものの、彼に仕える木下藤吉郎の人柄に惚れ込んだ二人は、やがて、藤吉郎の下で働くようになるのでした。
夏草の賦(下)-司馬遼太郎
織田との全面戦争を決意した元親は、阿波に侵攻し、三好勢を破ります。本能寺の変で織田信長が急死し、侵略の危機を脱したものの、次は羽柴秀吉との戦いが迫ります。家臣のために戦う決意をした元親。しかし、家臣たちは、羽柴勢との戦いを望みませんでした。
夏草の賦(上)-司馬遼太郎
織田信長の家臣明智光秀に仕える斎藤利光の妹菜々は、長宗我部元親との縁組を承知し土佐へ向かいます。元親は、周辺の敵を知略で降し、着実に四国を平定していきます。しかし、縁を結んだはずの織田家から四国の伐り取りを認めないとの使者が来たことから、元親は織田信長と戦う決意をするのでした。