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時代小説の魅力

時代小説の魅力。それは、その時の流行り廃りとは関係なく作品を楽しめること。どんなに古い作品でも、色褪せることがないのは、歴史の世界を再現しようとする書き手の創作意欲が伝わってくるから。史実に忠実であろうとする歴史小説、フィクションを織り込んだ作品、どれも作家の特徴が出て味わい深いのが時代小説の魅力です。

最近読んだ時代小説

龍馬(1)-津本陽
土佐の日根野道場で剣術に励んでいた坂本龍馬は、中浜万次郎からアメリカの事情を聞かされます。日本とアメリカの文明の差を知った龍馬は、やがて剣術修行のために江戸の千葉定吉道場に入門し、浦賀に来航した黒船を見ることになるのでした。
新選組血風録-司馬遼太郎
幕末の京都で活躍した新選組の短編15作が収録されています。伊東甲子太郎の脱退を描いた「油小路の決闘」、近藤勇の愛刀「虎徹」の秘話、剣の達人沖田総司の恋を描いた作品など。個性的な新選組隊士たちが多数登場します。
徳川慶喜(6)-山岡荘八
王政復古への動きが加速する慶長3年。宮廷内は、開国の可否が奪権闘争の具と化していました。それでも、徳川慶喜は、国の将来のために兵庫開港を決定します。大政を奉還し、新政府のために諸外国と交渉を進める徳川慶喜に対して、薩摩藩は討幕の口実を作るために江戸で強盗を働きます。そして、慶長4年正月。鳥羽伏見で両軍が激突するのでした。
徳川慶喜(5)-山岡荘八
八月十八日の政変で京都を追い落とされた長州藩が軍を率いて上洛を開始します。一橋慶喜は御所を守り、長州軍を退けることに成功しました。長州藩に対して寛大な立場の慶喜とは異なり、幕府や薩摩藩は長州征伐を主張。日本の内戦を望むイギリスやフランスの企みを見抜いた慶喜は、この難局をどう乗り切るのか。
徳川慶喜(4)-山岡荘八
薩摩の島津久光の働きにより将軍後見職に就任した一橋慶喜は、将軍徳川家茂とともに上洛します。攘夷祈願の賀茂行幸、幕府に攘夷実行を迫る石清水行幸と、尊王攘夷派の度重なる謀略から国を守るため、慶喜は様々な策を講じます。
徳川慶喜(3)-山岡荘八
大老井伊直弼の安政の大獄で謹慎処分となった一橋慶喜でしたが、桜田門外の変によりその処分が解かれます。皇女和宮の降嫁で権威の回復を画策する幕府。幕政改革を要求し、政治の中枢に入り込もうとする薩摩藩。将軍後見職に推された慶喜は、これを辞退するのでした。
徳川慶喜(2)-山岡荘八
日米修好通商条約の調印を幕府に迫るハリス。国内では、開国もやむを得ないと考える一派とアメリカの一方的な要求を飲むべきではないと考える一派が激突します。開国か攘夷か。国内の議論がまとめらないうちに井伊直弼は勅許を得ず、日米修好通商条約に調印するのでした。
徳川慶喜(1)-山岡荘八
黒船来航以来、騒然とする国内。病弱な13代将軍家定の後を継ぐのは英明な人物でなければならないとする世論に押されるように一橋慶喜が次期将軍の候補に挙がります。幕府、水戸藩、薩摩藩。それぞれの思惑が入り乱れる中、慶喜の意思とは関係なく時代は動いていくのでした。
椿と花水木(下)-津本陽
最愛の妻を失った万次郎は、日本への帰国を決意します。金採掘で稼いだ資金を手にオアホに住む伝蔵らを誘い帰国の途につく万次郎。やがて琉球に上陸した万次郎は、島津斉彬に召し出されます。これを機に万次郎は、日本の近代化のために持てる力を発揮し始めるのでした。
椿と花水木(上)-津本陽
少年万次郎は、筆之丞たちとともに漁に出ましたが、嵐に遭いました。かろうじて無人島に流れ着いた万次郎たち。食料も飲み水も底をつき、死を覚悟した時、海の向こうに船影を発見しました。アメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号に救助された万次郎たちは、海の旅を続け、ハナロロにやって来たのでした。