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時代小説の魅力

時代小説の魅力。それは、その時の流行り廃りとは関係なく作品を楽しめること。どんなに古い作品でも、色褪せることがないのは、歴史の世界を再現しようとする書き手の創作意欲が伝わってくるから。史実に忠実であろうとする歴史小説、フィクションを織り込んだ作品、どれも作家の特徴が出て味わい深いのが時代小説の魅力です。

最近読んだ時代小説

天璋院篤姫(下)-宮尾登美子
夫と養父を立て続けに亡くした篤姫。14代将軍家茂に嫁いだ皇妹和宮との仲はうまくいかず、事あるごとにいがみ合います。徳川宗家を思う篤姫と天皇の攘夷の意思を実現すべく降嫁した和宮。二人の気持ちがすれ違いながら、幕府は瓦解へと向かうのでした。
天璋院篤姫(上)-宮尾登美子
薩摩藩の島津忠剛の娘として生まれた於一は、藩主島津斉彬に見込まれ養女となります。黒船来航で騒然とする国内。この難局を乗り越えるためには、一橋慶喜を次期将軍に据えるべきだと考える斉彬は、於一を13代将軍の御台所にし、我が意を伝えようと計画します。
人斬り半次郎(賊将編)-池波正太郎
徳川家茂の死、孝明天皇の崩御が相次ぎ、幕府の勢いは急速に衰えます。武力討幕に持ち込みたい薩長両藩は、15代将軍徳川慶喜に無理難題を押し付け、遂に両軍は鳥羽伏見で激突。中村半次郎も愛刀和泉守兼定を振るい奮闘するのでした。
人斬り半次郎(幕末編)-池波正太郎
薩摩で芋侍と蔑まれる中村半次郎は、ある日、佐土原英助と出会い日本が危急存亡の危機にあることを知ります。後に西郷隆盛とも出会い、島津久光の上洛の列に従って入京した半次郎は、得意の剣を活かして出世していくのでした。
武田三代-新田次郎
武田信虎、信玄、勝頼の三代に渡る武田家を描いた短編が7作収録されています。甲斐を追放された信虎がその後どうなったのか、信玄が今川義元から借り受けた伊勢物語の行方、武田家を裏切った穴山梅雪の最期など、歴史の中で忘れ去られた事柄が著者独自の視点で描かれています。
武田勝頼(3)空の巻-新田次郎
徳川軍の猛攻を受け落城寸前の高天神城への救援を送ることができなかった武田勝頼は、新府城築城を決断します。来るべき織田徳川連合軍を迎え撃つための新城でしたが、家臣団の移動が完了する前に織田軍が武田領への侵入を開始するのでした。
武田勝頼(2)水の巻-新田次郎
長篠城を包囲しながら、織田信長の出陣を待つ武田勝頼。一大決戦を挑み、信長を討ち取ることを考えた勝頼でしたが、3千挺の鉄砲の前に武田軍は大打撃を被りました。敗戦後、武田家中の改革に乗り出すものの、御親類衆の穴山梅雪の存在が勝頼を悩まします。
武田勝頼(1)陽の巻-新田次郎
三方ヶ原の戦いの最中に急死した武田信玄。司令塔を失った武田家は、重要事項の決定ができなくなります。その間にも、織田と徳川が領土を拡張し武田家を脅かします。このような状況を打開するため、武田家は評議の結果、信玄の子勝頼を統領の座に据えるのでした。
武田信玄(山の巻)-新田次郎
上洛を目指す武田信玄は、背後を脅かす上杉と北条を抑えなければなりませんでした。北条と再び同盟を結んだ信玄は、上杉を牽制し、いよいよ西上を開始します。徳川の二俣城を攻略した武田軍は、徳川家康の首を取るため、さらに三方ヶ原へ侵攻するのでした。
武田信玄(火の巻)-新田次郎
川中島の大会戦に勝利した信玄は、北条とともに松山城を攻撃します。さらに領土を広げるべく、今川氏真が領する駿河への侵攻を決断します。しかし、嫡男義信は義理の兄である今川氏真を攻めることを反対し、武田家は父子が相争う事態に発展するのでした。