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豊臣秀吉(1)

戦国時代に貧しい百姓の家に生まれた日吉は、戦乱の世を終わらせたいと思い家を出ます。行く先々で様々な出会いを経験した日吉は、やがて木下藤吉郎と名を変え、戦乱を終わらせることができる人物を探す旅に出るのでした。
 
 

主な登場人物

あらすじ

天文13年(1544年)12月半ば、尾州愛智郡の中村郷から稲葉地、東宿の一帯に流民の一団が押し寄せてきました。流民たちは略奪を繰り返します。村人は食べ物を奪われたり家を破壊されるなど被害を受けました。

流民たちの略奪の現場には、まだ少年の日吉(豊臣秀吉)もいました。日吉は、流民たちが強奪した馬の肉を分け与えられます。その美味しさを父母にも味わってもらいたいと思った日吉は、こっそりと流民たちから馬肉を盗みだし家に持ち帰りました。しかし、父の竹阿弥は喜ぶはずもなく、日吉を叱りつけました。

その後、日吉はいろいろな仕事につきますが、どれも短期間でやめてしまいます。日吉なりの考えがあって職を転々としていたのですが、父の竹阿弥には理解してもらえません。やがて、日吉は、戦乱の世を終わらせようと家を出る決意をします。

日吉は、野武士の蜂須賀小六(正勝)のもとで修業をし、立派な大人となり名を木下藤吉郎と変えます。そして、戦乱を終わらせることができる大名を探すために再び旅に出た日吉は、美濃でお春という女性と巡り会うのでした。

読後の感想

タイトル通り、豊臣秀吉を主人公にした作品です。

戦国時代の百姓の家に生まれた日吉は、少年ながらに乱れた世の中に憤りを感じ日々を送っていましたが、やがて、自分の力で戦乱の世を終わらせようと決意します。そして、家を出た日吉は、蜂須賀小六など行く先々で様々な人物と出会い成長していきます。

この作品は、典型的な豊臣秀吉のサクセスストーリーです。貧乏な家に生まれた日吉が、持ち前の人懐っこさで、旅の途中で出会う多くの人々に助けられながら大人になっていきます。誰からも好かれる性格と頭の回転の速さが、大人たちに魅力を感じさせるのでしょう。

1巻ではフィクションが多く、いったいどうやって史実とつなげていくのか興味深く読み進んでいけます。旅の途中で出会ったお春がいったい何者なのか、そして、以後の木下藤吉郎の人生にどのように影響するのか、それを考えるのも楽しいですね。

 
 
豊臣秀吉(1)-山岡荘八
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