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箱根の坂(上)

応仁元年。将軍後継問題が深刻化し、都を焦土と化す応仁の乱が勃発しました。足利義視の申次衆であった伊勢新九郎こと後の北条早雲も、戦乱に巻き込まれ、妹の千萱が嫁いだ今川義忠の領国駿河を目指して旅をするのでした。
 
 

主な登場人物

あらすじ

応仁元年(1467年)。山中小次郎と荒木兵庫は、千萱(北川殿)を連れて京都へ向かっていました。

千萱は伊勢貞親の元に届けられる予定で、伊勢貞親は将軍足利義政の弟の義視に千萱を奉公させるつもりでいました。伊勢家に千萱を渡した2人は、その後、伊勢新九郎(北条早雲)を訪ねます。

新九郎は、鞍造りの番匠をしており、とても権勢を振るう伊勢家の一門とは思えない身なりをしていました。しかし、新九郎は千萱の兄であり、足利義視の申次衆をしており、決して身分の低い者ではありません。

政治の世界では、足利義政の後継問題が深刻化し、その争いに新九郎、山中小次郎、荒木兵庫も巻き込まれます。

応仁の乱勃発から8年後。焦土と化した京の都を去った伊勢新九郎は、名を早雲と改め、千萱が嫁いだ今川義忠の領国である駿河を目指して旅をしていました。

読後の感想

北条早雲を主人公にした作品です。

戦国時代は応仁の乱から始まり、多くの戦国大名が登場します。北条早雲は、戦国時代初期に活躍した戦国大名。戦国時代は、彼の登場から約100年続くことになります。

箱根の坂の上巻では、まだ北条早雲は戦国大名と呼ばれる地位にはありません。しかし、世の中には争いが絶えず、本格的な戦国時代への突入が刻一刻と迫っていました。

戦国時代の戦いの特徴として挙げられるもののひとつに足軽と呼ばれる機動性の高い兵士の登場があります。わが国最初の足軽とされているのは骨皮道賢で、本作にも登場します。彼の存在は、物語が室町将軍の時代から戦国時代へと移行しつつあることを読者に教えてくれています。

始まったばかりの乱世をどうやって北条早雲は乗り切るのか、これからの展開が楽しみです。

 
 
箱根の坂(上)-司馬遼太郎
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