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真田太平記(11)

大坂冬の陣が和睦により終戦したものの、豊臣家滅亡を目論む徳川家康。その障害となる真田幸村を味方につけるべく兄信之に説得を命じます。家康の謀略によって裸同然にされた大坂城。後藤又兵衛、毛利勝永、そして真田幸村の死力を尽くした最後の戦いが幕を開けます。
 
 

主な登場人物

あらすじ

大坂冬の陣は、東西の和睦によって終結。

豊臣方に属して戦った真田幸村は、終戦後、東軍陣地に赴き兄信之の子の信吉、信政と再会します。また、旗本となって徳川家康に従っていた滝川三九郎(一績)とも関ヶ原の戦い以来の対面となりました。

真田丸に立て籠もって東軍に大きな打撃を与えた幸村を徳川家康は東軍に引き込もうと信之と幸村を小野のお通邸で再開させます。

しかし、家康の思惑通りにはならず幸村は大坂城に戻りました。

元和元年(1615年)の初夏。大坂夏の陣が起こります。

濠を埋められた大坂城は、徳川の大軍を支えきれない状況に追い込まれます。後藤又兵衛、木村重成と豊臣方の武将が次々と討死を遂げ、豊臣家の滅亡が刻一刻と迫ります。

しかし、毛利勝永の奮闘、草の者の活躍により、幸村の眼前に手薄となった家康の本陣が現れたのでした。

読後の感想

11巻では、いよいよ豊臣家が滅亡します。

大坂冬の陣、夏の陣を通して自分の思い描いた戦いをできなかった真田幸村。戦う前から豊臣の負けはわかっていましたが、真田の戦をすることを望んで大坂に入城した以上、最後まで家康を討ち取るために思考し続けます。

そして、最後の最後で幸村は、自分の思い描いた戦いを実現しました。

11巻では、大坂夏の陣が中心に描かれていますが、読みどころは信之と幸村の再開でしょう。なぜ、幸村は信之と再会したのか、最後まで徳川と戦うことを決心していた幸村にとって、意味のある再会だったのか、そういったことを考えながら読み進めていくと、物語をより楽しめるでしょう。

また、二人の再会の場となった邸に住む小野のお通も、今後、真田家と深く関わってくるので、じっくりと読んでおきたいですね。

 
 
真田太平記(11)-池波正太郎
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